今日は野球もないし、ブログ更新はやめようと思った。
けど、書くことがあった。
今夜、いや、厳密には明日早朝、4時59分
博多祇園山笠、祭りの終わり「追い山」が始まる。
そもそも福岡と博多の違いをご存じだろーか。
昔昔、福岡市は博多地区と福岡地区に別れていた。
博多地区とは、福岡市東部、福岡地区とは、福岡市西部
それで今でも「博多」と呼ぶ地域「福岡」と呼ぶ地域がある。
博多祇園山笠は、そもそも「博多のお祭り」だった。
ちなみに700年以上続く古いお祭り。
以前ブログに書いたけど、時代に逆行した男尊女卑の
「男の祭り」なのだ。でも私は子供の頃、大好きだった。
山笠は7月1日から15日早朝の追い山で終わる。
その間、「山」は(通常でいうところの神輿)
博多の各町内で飾られる「飾り山」と
通りを走り抜ける「かき山」があり
(これが両方、私の子供の頃からあったか定かではない)
町内(流れ)で大事に保管され、山のぼせの男達は
山と一緒にごはんを食べ、毎日過ごすのだ。
女は「不浄の者」だから、男達の中には入れない。
だけど影では奥様達(ごりょんさん)が
いろいろと男達の世話をする。
そして毎日、山は町内の狭い道を駆け抜ける。
「下がらんと危なかよっ!」近所のおばちゃん達は
ホースから水を出しっ放しで、バケツの「勢い水」を
かき山と男達にジャンジャンかけながら
子供達が前に出ない様、注意した。
私はすんごく怖かった。
電信柱、すれすれを山は走る。すごいスピードで。
電柱は山がすれすれに通る為、危ないとの事で
私の子供の頃から比べると、かき山は小さくなった。
昔は飾り山程ではなかったかもしれないが、
もっと大きな山が走っていた。
クライマックスの15日早朝、
山は「お櫛田さん」(櫛田神社)へ集まるのだ。
「追い山」の前の「櫛田入り」があるから。
毎年、「一番山」は流れの順番でやってくる。
一番山に選ばれた山は、名誉なのだ。
櫛田入り(神社内に入る事)を一番にやり
山を止めて「祝いめでた」を歌い「博多手一本」
そして再び走り出すのだ。これは一番山の流れしかできない。
これからタイムトライアル。
その後、決まったコースを駆け抜けゴールを目指す。
二番山、三番山…と次々に櫛田入りをし、同じ様に走る。
ゴールまでのタイムが出たら、山はそれぞれの
町内へ戻っていく。
昔は本当に狭い道を山は駆け抜け、自分の流れ
(町内の山)の速さを誇りに思った。
私も子供心に、すごい祭りだーと思っていた。
しかし時は流れ、今は観光化。
山は大きな通りを通る様になった。
道が広いので蛇行する。これは山笠じゃない、と思った。
今は山笠に関する基礎知識がなくとも
「山笠は、こーなんだ」
みたいな感覚で見られていると思う。
今では珍しくなった町内の顔が集まり
組織立って役員を決め、決まり事はきちんと守られ
子供もそれに従う。大人が知らない町内の子供はいない。
みぃんな顔見知りだ。
そして子供達は、悪い事をすると、親じゃない大人から
「なんしよっか!」と怒られる。
それが当たり前の「社会」
そんな下地があって、山笠はずっと続いて来たのだ。
私は古き良き時代の山笠を見ていたので
本当に良かったと思う。
私の心の中で、この追い山の日は、昔のかき山を思い出す。
今夜から明日早朝、山は走る。
現代の博多の山笠だ。
最近のコメント